読売新聞の1面コラム「編集手帳」。
「編集手帳」の文章の組み立て方を、段落ごとに区切って見て学びます。
途中の段落を空欄にしているので、クイズっぽく考えてみましょう。
ついでに時事ネタ・雑学も身につくはず。
2024.3.15 編集手帳
全5段落紹介
◆1 作詞家 阿久悠さんの詩『春のアタマ』より引用。”髪を切ったのは春に気づいたから”
◆2 ・・・
◆3 ・・・
◆4 ・・・
◆5 ソメイヨシノの開花について。つぼみを開くかどうか迷っているかも。人の服装の替え時もそうだ。帽子をゆるゆるにして花を見上げる季節が近い。
(◆1→◆5まで、どのように話をつなぐか、考えてみます)
(「帽子を~」の締めは、髪を切ったという引用に関係あるのでしょうか?)
◆1 要点
”髪を切ったのは春に気づいたから”と引用しています。
◆2 要点
さらに引用。
”新しい帽子に サイズをあわせるために くりくりにしたのです 急いで駆けて 帽子がポンと脱げるようにと… そんな心の仕掛けです”
この時期は、おしゃれな丸刈りが流行していたそうです。
◆3 要点
「冬は服装が重い。駆けだして、帽子がポンと脱げる時の爽快な感じ→春。」と阿久さんは言っている。と作品における春を説明してくれています。
◆4 要点
週末にはこの寒さは一服するとのこと。今まで寒かったですからね。
「髪をきるのもためらわれた」と、3月前半の寒さをたとえています。
◆5 要点
ソメイヨシノの開花はどうだろう。
阿久さんが表現する「春」は近い。
まとめ
◆1 作詞家 阿久悠さんの詩『春のアタマ』より引用。”髪を切ったのは春に気づいたから”。
◆2 さらに引用。”新しい帽子に サイズをあわせるために くりくりにしたのです 急いで駆けて 帽子がポンと脱げるようにと… そんな心の仕掛けです”。(背景として、この時期はおしゃれな丸刈りが流行していた)
◆3 「冬は服装が重い。駆けだして、帽子がポンと脱げる時の爽快な感じ→春。」と阿久さんは言っている。(作品における「春」を説明)。
◆4 今まで寒かったが、ようやく暖かくなる。3月前半は「髪をきるのもためらわれた」。
◆5 ソメイヨシノの開花について。つぼみを開くかどうか迷っているかも。人の服装の替え時もそうだ。帽子をゆるゆるにして花を見上げる季節が近い。
と締めています。
時事ネタ/考察
・3月にしては冷たい風や雨に見舞われたが、ようやく暖かくなる。関東では20度を超える。
寒さが和らいで、ようやく春らしくなってくる。と一言で済まそうと思えば済ませることができますが、そう言わないのが面白いところです。
阿久悠さんは、春を、「駆けだして、帽子がポンと脱げる時の爽快な感じ」と表現されたということで…。
私が知らないだけで、他にも素敵な表現がたくさんあるのでしょうね。
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