編集手帳から学ぶ 第6回

読売新聞の1面コラム「編集手帳」。

「編集手帳」を読んで、文章の書き方や話の組み立て方を学んでみたいと思います。

途中の段落を空欄にしているので、クイズっぽく考えてみましょう。

ついでに時事ネタ・雑学も身につくはず。

2024.3.16 編集手帳

全五段落紹介

◆1 英語教師のキャサリン・A・クラフトさんの著書から引用 ”「エッチ」という言葉は、なんとHENTAI(変態)の頭文字であるHからとられたことを知っていましたか” と導入。

◆2 ・・・

◆3 ・・・

◆4 幹事役の県議の釈明は嘆かわしい。政治家の弁として恥ずかしい。

(「和歌山市で開かれた自民党青年局近畿ブロック会議後の懇親会で露出の多い女性ダンサー」という報道のこと)

◆5 ・・・

(◆1→◆5まで、どのように話をつなぐか、考えてみます)

◆1 要点

 ”「エッチ」という言葉は、なんとHENTAI(変態)の頭文字であるHからとられたことを知っていましたか” と目を引く言葉を引用しています。

(これがどんな話題につながるのか…)

◆2 要点

男性の側が発する性的な嫌らしさを言う意味合いが強かった、という当時の使われ方の説明をしています。

「嫌らしい」といえば、自民党和歌山県連の懇親会が思い浮かぶ。

と続きます。

◆3 要点

国会議員や地方議員が参加したこの懇親会で、具体的にどんなことをしていたのか書かれています。

◆4 要点

県議の釈明が嘆かわしい。

「ダイバーシティー(多様性)をテーマに企画した」。

政治家の弁として恥ずかしいと言っています。

◆5 要点

冒頭に出したが、「変態」という言葉が無くなればと思っている。

性的少数者への偏見を助長したからだ、と説明。

しかし、難しいだろう。とにかく嫌らしいニュースが絶えないから…。

とまとめています。

まとめ

◆1 英語教師のキャサリン・A・クラフトさんの著書から引用 ”「エッチ」という言葉は、なんとHENTAI(変態)の頭文字であるHからとられたことを知っていましたか” と導入。

◆2 当時は、男性の側が発する性的な嫌らしさを言う意味合いが強かった。嫌らしいといえば、自民党和歌山県連の懇親会が思い浮かぶ。

◆3 国会議員や地方議員が参加したこの懇親会で、女性ダンサーにチップを口で受け渡しするなどしていた。

◆4 幹事役の県議は「ダイバーシティー(多様性)をテーマに企画した」を釈明したが、嘆かわしい。性の多様性を示すなら、困っている少数の人を真剣に考えて欲しい。恥だ。

◆5 冒頭の「変態」という言葉は、偏見を助長した経緯があるから消えたらいいと思うが、難しいだろう。とにかく嫌らしいが絶えない。

時事ネタ/考察

・2024/3/8 「和歌山市で開かれた自民党青年局近畿ブロック会議後の懇親会で露出の多い女性ダンサー」という報道。
・2024/3/16 女性ダンサー懇親会は時代錯誤だと、和歌山市長のコメント。

「何をしているんだ、言い訳が見苦しい」と苦言を呈するだけでは、全体の話として印象が薄いからでしょうか。

ちょっとした雑学を紹介して導入とし、また、そういった言葉自体偏見を助長するから無くした方がいいのに、政治家がやっているのではなぁ…政治家は困っている人を助けるべきでしょ。

と皮肉を言っている感じがしました。

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