注射の痛みを軽減する薬。ペンレステープ・エムラパッチ&クリーム

医薬品

注射って痛いですよね。

特に子どもにとっての注射って、とってもこわいものです。

予防接種や採血、治療のために繰り返し注射をする必要がある人もいます。

その痛みを軽減させる外用薬があるそうなので、調べてみました。

痛みとは?

そもそも痛みが発生するメカニズムとは?

例えば手を怪我したとき、それが刺激となり、知覚神経によって痛みが伝導される。

この痛みの伝導を抑えてくれるのが、今回の外用薬。

ペンレステープ

ペンレステープとは、局所麻酔薬のリドカインを含んだテープ。

注射時の痛みをとることから、魔法のテープとも言われる。

マルホ株式会社HPより

添付文書では、

1.静脈留置針穿刺時の疼痛緩和

2.伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和

3.皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和

とあり、1の注射時のときに使用する場合、穿刺部に1枚約30分間貼ることで痛みが抑えられる。

エムラパッチ&クリーム

エムラパッチ&クリームとは、局所麻酔薬のリドカインとプロピトカインを含んだ外用薬。

佐藤製薬HP、「エムラパッチをご使用の患者さんへ」より

添付文書では、

1.皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和

2. 注射針・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和

とあり、その部分に60分貼ることで痛みが抑えられる。

通常の注射にも適応があるようだ。

痛み伝導のメカニズム

痛み伝導のメカニズムを復習する。

刺激により、Na+チャネルが開き、Na+が流入する。

この活動電位により隣にも刺激が伝わる。それが繰り返される。

ただし、一度活動電位が発生した場所は、一定の時間反応しなくなる「不応期」と呼ばれる時間があるおかげで、刺激が逆行しない。すごい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました