片頭痛治療薬【レイボー錠】の特性、使い方(勉強メモ)

2022年6月18日発売の片頭痛治療薬【レイボー錠】について、パンフレットやMRさんの説明をまとめました。

効能効果

片頭痛の治療薬

用法用量

通常、成人にはラスミジタンとして1回100mgを片頭痛発作時に経口投与する。ただし、患者の状態に応じて1回50mg又は200mgを投与することができる。

頭痛の消失後に再発した場合は、24時間あたりの総投与量が200mgを超えない範囲で再投与できる。

特性

セロトニン1F受容体に選択的に結合する「ジタン系薬剤」。

過活動状態になっている三叉神経上のセロトニン1F受容体に結合することにより、片頭痛のシグナル伝達を抑制することができる。

トリプタン系のようなレスキューではないので、片頭痛が治らないからといって追加でのむ薬ではない。

また、予防的に飲むことは認められていない。

一度起きた片頭痛が治まり、新たな片頭痛が再発した場合は追加で飲むことができる。

そのときの上限が、1日200mgまでとなる。

中枢移行性の関係から、浮動性めまいなどがトリプタンに比べて出やすいが、慣れてくるとのこと。

(患者用パンフレットによると、浮動性めまい発現割合は39.4%。1時間以内に起こることが多く、数時間で治まるとされている。)

親和性を示すK i値について、セロトニン1F受容体:2.22±0.23nM セロトニン1B受容体:982±161nM セロトニン1D受容体:1357±157nM であり、セロトニン1F受容体への選択性が認められる。

血管平滑筋に多く発現しており血管収縮を担っているセロトニン1B受容体への結合親和性が低いことから、心筋梗塞の既往歴の患者などに対しても禁忌ではない。

意識しておきたいこと

片頭痛はしんどいので、薬に頼りすぎる人も多い。

そういった薬剤の使用過多による頭痛が起きている可能性も念頭においておくべき。

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