第1文型 S+V
He smiled.
のように、主語S+動詞Vだけで成立している文のこと。
ここではsmileという動詞だけで意味が成立しており、このような動詞を完全自動詞と呼ぶ
第2文型 S+V+C
I am a student.
のように、主語S+動詞Vのあとに、主語を説明する補語Cをとる文のこと。
I am だけでは成り立たないが、a student はI を説明しているのであって、am を助けているわけではないので、第2文型で使われる動詞も自動詞となる。第1文型と比較して、不完全自動詞と呼ぶ。
ここで使われる動詞はbe(~である)型、become(~になる)型、look(~に見える)型、feel(~と感じる)型に分けられる。
be(~である)型:The window remains open.
become(~になる)型:She became a teacher.
look(~に見える)型:You look tired.
feel(~と感じる)型:It feels good.
いずれも補語Cが主語Sを説明している。動詞は自分だけで意味を成しているので自動詞だとわかる。
第3文型 S+V+O
I like piano.
のように、主語S+動詞Vのあとに、動詞の働きを助ける目的語Oが来る文のこと。
piano は動詞like にかかっているので、目的語Oとなる。ピアノ「が」好き。
piano は主語I を説明しているのではないので、補語Cではないことがわかる。
動詞を助ける他の語が必要なこの動詞を、他動詞と呼ぶ。
第4文型 S+V+O1+O2
She gives me a chocolate.
のように、主語S+動詞Vのあとに、目的語Oが2つ来る文のこと。
私にくれた/チョコをくれた と、give のことをme とa chocolate が助けており、両方目的語と考えることができる。
give がメインで伝えたいことはチョコをあげるということなので、O2の方が重要度が高いことから、O2を直接目的語、O1を間接目的語と呼ぶ。
あなたのために~する系の動詞が多い気がします。
第5文型 S+V+O+C
She makes me happy.
のように、主語S+動詞Vのあとに、目的語Oと補語Cが来る文のこと。
目的語Oは動詞Vを助けており、補語Cは目的語Oの説明をしている。
すなわち、me はmakes を助けており「私を~の状態にする」、happy はme を説明しており「私=幸せ」となっているので、彼女は私を幸せにする となる。
文型はこれだけなのに、これだけ知っていても文章は読めない理不尽さ
たった5つしか文型がないから、これをマスターすれば英文が読めると思ったらなかなか読めません。
それは「SやOに何が入るのか」とか、「副詞」とかが複雑に絡まり合っているからだと思います。
主語Sには(代)名詞(piano とかit など)が入りますが、名詞句や名詞節と呼ばれる名詞と同じような働きをする長い語句(「playing the piano」 とか「What I saw」など)も入ります。
I like piano. →I like playing the piano.
It is important. →What I saw is important.
目的語Oには(代)名詞、形容詞が入りますが、名詞句や名詞節と呼ばれる名詞と同じような働きをする長い語句(上部参照)や、形容詞句や形容詞節と呼ばれる形容詞と同じような働きをする長い語句も入ります。
そこら辺を細かく理解していくことが、英語理解への近道なのかなと思います。
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