こんな経験はないでしょうか。
「クラシックギターの曲を弾きたいけど、五線譜しか書いてないからわからない!」
・・・
クラシックギターの練習をするとき、どんな楽譜を使っていますか?
初心者向けやPOP曲の楽譜集の場合だと、ほとんどが五線譜+tab譜だと思います。
tab譜は非常に便利で読みやすいので、あったほうが楽ちんです。
しかし、少し慣れてきて、クラシックギター専用の曲を弾いてみようと思った途端、五線譜のみの楽譜だったりします。
五線譜に見慣れていないと、押さえる弦やフレットの場所を探すのに非常に手間がかかってしまいます。
そこで、五線譜だけでクラシックギターを弾けるようになるために、「こうすれば近道になる」という方法を紹介しますので、お付き合いください。
なぜtab譜は便利なの?
まず、tab譜の便利さについて考えてみましょう。
tab譜は、押さえる弦を示す6本の線と、押さえるフレットの番号があらかじめ書いてあります。
ですので、ここを押さえればいいんだと一目瞭然なのです。
それがメリットであり、しかしデメリットにもなり得ることもあります。
tab譜のメリット
「押さえる場所が一目瞭然である」
これが最大のメリットです。
慣れてきたら、初見で弾けるようになります。
tab譜のデメリット
メリットと表裏一体ですが、押さえる場所が簡単にわかるため、逆に楽譜を覚えられないことがよくあります。
tab譜を見ながらだと弾けるのに、全然覚えられない経験はありませんか?
また、楽譜に書いてある指示(fとかクレッシェンドとか)を見落とすこともあります。
指定された音は出せますが、それ以上を求めると、tab譜では足りない気がします。
なぜ五線譜で弾けないの?
おそらく五線譜で弾けない最大の理由は、「複数の箇所で同じ音が出る」からだと思います。
たとえば
この音を出すとすると、どこを弾けばいいでしょう?
ミの音なので、1弦開放でも出ますし、2弦5フレットでも出ますし、3弦9フレットでも出ます。
ピアノのように、この音→この場所と決まっていないことが、五線譜での演奏を難しくしているのではないでしょうか。
五線譜での演奏にチャレンジ!
それでも五線譜での演奏にチャレンジした方がいいのには、ちゃんとしたワケがあります。
クラシックギター専用の曲は、基本的に五線譜で書かれています。
この人のこの曲いいなぁと思って楽譜を買おうとすると、大体五線譜です。
ですので、演奏の幅を増やすために、少しずつ練習していきましょう。
ミッション1:ドレミファソラシドを覚える
まずは、ドレミファソラシドを覚えましょう。
これをスラスラ弾ければ、ミッション1は完成です。
ポイントは、開放弦を織り交ぜながら引くことです。
曲を演奏するときは、開放弦を使う機会が多いからです。
なかなか出来ないときは、下のtab譜を見ながら練習しましょう。
ミッション2:開放弦を覚える
開放弦の音符が出たら、すぐに判断できるようにしましょう。
これらはすべて開放弦の音符です。
出てきたらラッキーと思えるようになります。
ミッション3:5フレットの音を覚える
なぜ5フレットの音なのかというと、
①1~5フレットの間を使うことがほとんど
②(開放弦ではなく)5フレットを押さえるて音を出すことが意外と多い
③5フレットの音を覚えておくと、4フレットや7フレットの音を計算しやすい
というメリットがあることに気がついたからです。
基本的に開放弦と同じですが、3弦5フレットのドは注意です。
この「ド」の音、とても使うことが多いです。
ミッション4:よく使われる調の「#、♭の音」を覚える
今までの音はすべて#や♭がついていないので、調が変わると使えないこともあります。
ですので、よく使われる調の#、♭も覚えてしまいましょう。
とはいえ、開放弦が使えなくなる調の曲はあまり多くありません。
したがって、覚えたい音は下にあるように「4つ」+「1つ」です。
次の調はラ#が現れ、5弦開放弦が使えなくなってしまうので覚えなくていいと思います。
次の調はミ♭が現れ、1と6弦開放弦が使えなくなってしまうので覚えなくていいです。
ミッション5:実際に弾いてみる
それでは実際に五線譜を見て弾いてみましょう。
最初は全然弾けないと思いますが、一生懸命場所を探して弾くことで、思いのほかスンナリ覚えられると思います。
弾ける曲の幅を増やすためにも、五線譜での暗譜、がんばりましょう!
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