編集手帳から学ぶ 第3回

読売新聞の1面コラム「編集手帳」。

「編集手帳」の文章の組み立て方を、段落ごとに区切って見て学びます。

途中の段落を空欄にしているので、クイズっぽく考えてみましょう。

ついでに時事ネタ・雑学も身につくはず。

2024.3.13 編集手帳

全5段落紹介

◆1 石原慎太郎さんと映倫マークの関係について、ほのめかすような導入。

◆2 ・・・

◆3 ・・・

◆4 「ゴジラ -1.0(マイナスワン)」がアカデミー賞視覚効果賞を受賞。制作費は安く、効率化や技術の賜物であろう。一方で、受賞の恩恵は制作陣全員にまで行き届くのだろうか。

◆5 ・・・

(◆1→◆5まで、どのように話をつなぐか、考えてみます)

◆1 要点

石原慎太郎と「映倫」マークは、実は関係があるという導入です。

1950年代のことです。

◆2 要点

著書「太陽の季節」が映画化され全国放映されたのですが、18歳未満の観覧を禁止する自主規制が各地で行われたそうです。

この反省をきっかけに、映倫を外部におくこととなり、映倫マークが普及していきました。

◆3 要点

「映倫」→「映適」マークの話題に移ります。

映画制作の労働環境適正のために作られたマークで、認定されれば映画に表示されます。

◆4 要点

「ゴジラ -1.0(マイナスワン)」がアカデミー賞視覚効果賞を受賞したことは素晴らしいことですが、それが制作陣全員に行き届いているのか。恩恵を受けているのか。という問題提起をしています。

◆5 要点

「人件費」に着目させ、映画界の労働環境が変わってきているのならなおのことうれしい、と締めくくっています。

まとめ 

◆1 石原慎太郎さんと映倫マークの関係について、ほのめかすような導入。

◆2 前段落の詳細説明。「太陽の季節」が放映されることとなった後、全国で自主規制されるという事態が発生。この反省をきっかけに、映倫を外部におくこととなり、「映倫」マークが普及。

◆3 「映倫」マークから派生して、実は「映適」マークというものが2023年春からスタートしたと紹介。映画の労働環境が適正と認定されたら表示される。(映画と労働環境をつなぐキーワードが出てきました)

◆4 「ゴジラ -1.0(マイナスワン)」がアカデミー賞視覚効果賞を受賞。制作費は安く、効率化や技術の賜物であろう。一方で、受賞の恩恵は制作陣全員にまで行き届くのだろうか。という問題提起も。

◆5 「人件費」に着目させ、映画界の労働環境が変わってきているのなら、なおのことうれしい。

時事ネタ/考察

・アカデミー賞で、日本の2作品が受賞(『君たちはどう生きるか』・『ゴジラ -1.0(マイナスワン)』)。
・春闘の時期で、大手が続々と満額回答。

このような時事の背景から、映画と人件費を結びつけたコラムになったのでしょうか。

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